一幅一瓶展 が無事に閉幕
はじめての会場での開催でしたので、
終始とても緊張していました。
700名以上の来場者に恵まれ大盛況と、
とても嬉しい結果となりました。
足をお運びいただいた皆様、
誠にありがとうございました!
一幅、一瓶に込めた思いと共に、皆様と
心温まるひとときを共有できたことを、
とても嬉しく思います。
今後も、皆様にご満足いただけるよう、
精進を続けてまいります。

作品の紹介
今回の作品展では、
46組92名の作品が展示されました。
書道と華道という二つの日本伝統美が
互いを引き立て合いながら、
一つの世界を築いています。
作品の美しさや込められた思い、
世界観が、少しでも多くの方々に
伝わったらと思います。

迎花 所属:池坊 花材:桜
- 作品①
- 作品②
- 作品③
- 作品④

書道:黒木 香扇[絵理香] 所属:延岡書道連盟 ▼ 釈文 ▼ 雲海に 青磁のごとき 阿蘇煙る 野見山朱鳥の句 華道:長野 祐衣 所属:小原流 ▼ 花材 ▼ 花すおう、ブルーファンタジア、 かすみ草、アスパラメリー |

書道:林田 芳泉[洋子] 所属:延岡書道連盟 ▼ 釈文 ▼ 開花 華道:池田 文恵 所属:小原流 ▼ 花材 ▼ 桃、椿 |

書道:金子 玉翠[徳子] 所属:延岡書道連盟 ▼ 釈文 ▼ 福雲の如し 幸福が雲の湧き出るが如く 華道:花車 直子 所属:小原流 ▼ 花材 ▼ 桃、コデマリ、カラー、 かすみ草 |

書道:稲垣 素豪[裕] 所属:延岡書道連盟 ▼ 釈文 ▼ 我逢人(がほうじん) 出会いを大切に… 華道:籠 るみ子 所属:小原流 ▼ 花材 ▼ コデマリ、オクラレルカ、 グリーンカラー、シンビジウム |
夕刊デイリー に掲載

自分の作品が、夕刊デイリー に
掲載されていました。
本当に嬉しく、涙が出ました。
今まで続けてきて本当によかったと
心から思いました。
自分一人では完成しなかった作品です。
お花の先生、書の師匠、関係者の方々、
本当にありがとうございました。
感謝の気持ちでいっぱいです。
作品に込めた思いが、誰かの心に届き、
そこからまた新しい出逢いが連鎖して、
書道・華道の伝統ある美しい文化を
広め、継承していけたらと思います。
今後も、精進を続けてまいります。
よろしくお願いいたします。
作品ができるまで
まず、今回の作品展から会場が変更になり、半切以上の出品ができなくなりました。
これを機に、今まで書いたことのない作品の形に挑戦したいという気持ちがありました。
そこで、過去に別の作品展で出品されていた『漢字1文字+調和体』という形式を思い出しました。
その作品は、自分も同じ形式で制作してみたいと、強く印象に残りました。
思い至った理由は大きく2つ。
① 作品中で目を引く大きな漢字1文字
・漢字単体、調和体単体の作品と比べ、視覚的な変化が際立つ。
・漢字1文字なので理解しやすい。
② 調和体の存在
・書に馴染みのない方にも、親しみやすい。
・釈文がなくても、作品に込めた思いが直感的に伝わる。
一幅一瓶展では、書に触れていない方もたくさんいらっしゃいます。
ですので、すべての人に鑑賞しやすく伝わりやすい、『漢字1文字+調和体』の形に決めました。
形が決まれば、次は作品の内容。
自分は、とても良い縁に恵まれていると常々感じていました。
一幅一瓶展では、お相手のお花の先生はくじ引きで決まるということもあり、
思い至ったのが「出逢い」の言葉です。
大きい漢字一文字は「出逢い」から「逢」の字を取り、それに合う調和体を考えました。
自分の心が動く瞬間は、大抵、何かしらの感情が湧き上がる時です。
そのため、誰にでも想像しやすい「笑う」や「泣く」といった表現を作品に取り入れました。
さらに、その他の情景を思い描いてもらえるよう、「笑ったり、泣いたり」と
余韻を残す形で言葉を区切り、最後に「すべては出逢いから」という
自分の想いを込めたテーマで締めくくりました。
持っている四角の落款印では作品の印象が強すぎるという先生の指摘を受け、
作品全体の柔らかなイメージに調和するよう、新しい落款印を自ら彫ることにしました。
今回の作品は約2か月間書き続けました。
作品に選んだのは、とても序盤の3週目に書いたものになりました。
お稽古の最後の一枚、墨が残っているからと気負うことなく勢いよく書いた作品です。
いくら書いてもそれ以上の作品は出来上がりませんでした。
これも、作品との出逢いなのかなと感じたくらいでした。
細部にはまだ改善の余地があるかもしれませんが、表装して全体を鑑賞したとき、
自分自身も心を動かされる作品に仕上がったと感じています。
改めまして、
ご来場いただいた皆様、関係者の皆様、心より御礼申し上げます。
どうぞこれからも温かいご支援を賜りますようお願い申し上げます。
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